2023年1月9日に初回放送されて始まった2023年のNHKの大河ドラマ「どうする家康」。
初回では今川義元の元で人質になっていた松本潤さん演じる家康の妻や家来との関係が描かれ、桶狭間の合戦で今川義元が織田信長に殺されて奇襲されて「どうする?」となるところまででした。
とてもテンポがよくて面白かったですね。
その中でも話題だったのが岡田准一さん演じる織田信長が登場して馬にのって家康の元に向かいながら「待ってろよ竹千代 俺の白兎」というセリフ。
「俺の白兎」が話題となっていました!え?二人はどういう関係と思っちゃいますね。
このセリフは作者の創作だと思いますがネタ元となる史実はなにかあるのでしょうか?また脚本家である古沢良太さんはどういう意図でこのせりふを入れたのでしょうか?
めちゃくちゃ気になるので調べてみましたので最後までお付き合いください。
【どうする家康】信長の「俺の白兎」のセリフがやばい!そういう関係なの?
2023年1月9日に初回放送された大河ドラマ「どうする家康」。初回は「どうする桶狭間」。
武士が激しい領土争いを繰り広げていた戦国時代。尊敬する今川義元(野村萬斎)のもとで、人質ながらも楽しい生活を送っていた松平元康のちの徳川家康(松本潤)は、心優しい姫・瀬名(有村架純)と恋に落ちる。このまま幸せな日々が続くと信じていたある日、織田信長(岡田准一)が領地に攻め込み、元康は重要なミッションを任される。命からがら任務を果たしたものの、戦場のど真ん中でまさかの知らせが!どうする元康!?
ネタバレというか史実ですが、家康は戦いで織田方の砦を抜けて自軍の城に兵糧を届けるという任務を果たします。
なんとか任務は成功したところで急に桶狭間の合戦が始まってしまいます。そして尊敬していたかっこいい太守様こと今川義元が織田方に責められて討死の知らせが届くのです。
ここで家来たちから「どうする?」と聞かれる家康ですが決断ができず逃亡。家来に見つかって連れて帰られて困り果てます。
一方大軍勢の今川義元を少人数で奇襲をして倒した織田信長は、馬で家康の元に向かいながら「待ってろよ竹千代、俺の白兎」と叫びます。
家康は「あの男はまともではない。あれはケダモノじゃ、飢えた狼じゃ」と体を震わせて怯えまくっていました。
そして第2回のタイトル「狼と兎」がバーンと出ます。
このシーンに対してTwitterではめちゃくちゃ盛り上がっていました。「俺の白兎」はやはりちょっとBLっぽい想像を視聴者に誘導してしまいますよね。
いったい信長と家康ってどういう関係って思っちゃいます。まあ作者の創作でしょうが・・・
しかし大河ドラマで時代考証もついているので荒唐無稽な話でもないと思います。史実ではいったい信長と家康ってどういう関係なのでしょうか?こんなセリフが出てくる元ネタがあるのでしょうか?
また作者はいったいどういう意図でこのセリフを入れたのでしょうか?
などなどについて調べてみました。
【どうする家康】信長の「俺の白兎」のネタ元はある?史実を調査
恐らく第2回では徳川家康と織田信長の過去の二人の関係が描かれると思います。そして徳川家康と織田信長の関係は桶狭間の合戦から続いて行き徳川家康の運命を変えていきます。
特に織田信長が徳川家康を特に白兎と呼んでいたという史実はみつけられませんでした。
- 秀吉⇛猿、はげねずみ、6つ目(指が6本あったから)
- 明智光秀⇛きんかんあたま(頭の形がいびつだったから、司馬遼太郎の創作説)
- 平野甚右衛門⇛ちょっぽり(ちびという意味)
- 前田利家⇛犬(幼名が犬千代だから)
- 黒田長政⇛松(幼名が松寿丸だから)
- 佐久間信盛⇛大緩山(おおぬるやま)朝倉攻めの失態から
- 長曾我部元親⇛鳥なき島の蝙蝠(ライバルのいないところで偉そうなという意味、井の中の蛙)
信長は家来や他の大名たちにあだ名をつけて呼ぶのが有名なのでもしかしたら史実にある可能性もあるかなと思って探した人はいたようですが兎はありませんでした。
元ネタはありませんが、年齢的にはBLというよりも、信長にとってみれば家康は小さい子供で一人で人質に来ているのでかわいそうだからかわいがってあげたというイメージなのかなとも思います。
当時の織田信長は伝説では子供の時から変わっていてキテレツな行動が多く周囲から大うつけと呼ばれていたということです。
史実では桶狭間の合戦後、徳川家康は人質だった今川家から独立して勝手に自分の領地に帰り、今川家とは袂を分かって織田信長に付き「清洲同盟」という同盟を結びます。その後織田信長に本能寺変まで従うことになります。
【どうする家康】信長の「俺の白兎」のセリフの作者の意図を考察
どうする家康でキャッチーなセリフ「俺の白兎」を作者の古沢良太さんが入れた理由は何なのでしょうか?意図はどういうところにあるのでしょうか?
以下のような考察ができるのではないでしょうか?
- BLっぽいセリフで視聴者に印象付けて話題性を狙った
- うさぎ年だから新年一発目にぴったり
- 瀬名と遊ぶシーンでうさぎの人形をもって遊ぶ家康でうさぎを印象付ける
- 家康のキャラづけ⇛白兎
- 弱い
- 逃げ足が早い
- 岡田准一さんが演じる信長のキャラづけ
- サディスティックな信長の性格を表す
- 信長と家康の関係性を表す
- 狼と兎⇛強くて怖い信長と弱くてか弱い家康
- 過去に面識があるという伝説を表す
- この後同盟を結び家康の運命が変わる
- 築山殿事件につながる
- 良好な関係の妻築山殿と長男を、信長の命令で切腹させる
- 「どうする家康」の前半のクライマックスになる
などなど短いセリフですがめちゃくちゃ印象に残りSNSでも拡散されています。そして家康と信長のキャラや立ち位置も史実も含めていろいろ想像されますね。さすが有名な脚本家は凄いなと思いました。
ちなみに皆さんご存知と思いますが信長はBLの趣味が有名で森蘭丸や前田利家など小姓と関係をもっていたということです。当時の武将としてはまあよくあることだったので特にタブーではなかったようですね。
家康はあまりBLの趣味はなかったようですが、井伊直政は小姓として取り立てられてとても美少年だったので寵愛されたということでお相手だったという噂です。
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