2021年に行われた第97回箱根駅伝で優勝をした駒沢大学。
陸上部を率いる大八木監督は名将として知られています。
この大八木監督についてネットで調べてみると解任や辞任などの言葉がでてきます。
穏やかではない様子ですが一体何があったのでしょうか?
調べてみると大学駅伝をめぐる闇のような問題があることがわかりました。
大八木監督は学長や中畑清から辞職勧告されていた
調べてみると大八木監督は2018年にパワハラ騒動が起こっていました。
こちらは週刊朝日が記事にしました。
大八木監督と調べるとパワハラという言葉がでてくるので大八木監督がパワハラをして解任されそうになったと誤解する人もいるようですが、全く違います。
大八木監督はとても選手たちに慕われており、指導は厳しいところもありますが皆納得されているようです。
パワハラ騒動は大八木監督が学長らからパワハラを受けたと「駒沢大学内部監査室室長宛」に訴えたのです。
2018年の7月10日にホルモン焼き店で大八木監督と、駒沢大学学長と元プロ野球選手の中畑清氏、IT社長らがあつまり、大八木監督は辞表を書くべきだという話になったそうです。
この辞職勧告の理由は大八木監督がスポンサーの企業と契約して1,000万円以上の報酬を個人名義の講座に振り込まれていたことが問題視されたからでした。
このことで大八木監督に表沙汰になる前に辞任したらと勧告したということです。
駒沢大学は大八木監督のおかげで箱根駅伝でもずっと上位だったのですが、その年は12位だったことも理由みたいですね。
大八木監督もスポンサー企業からもらったお金を個人的に使うことはなかったと思いますが、チームのために自分の裁量で自由に使いたかったんでしょうね。大学に報告や会計を譲渡したら管理されて自由には使えなくなってしまいますものね。
大八木監督はパワハラを受けたと大学側を告発
しかし大八木監督は納得いかないかったのでパワハラを告発したので問題になったのでした。
大八木監督は2018年9月に「内部監査申立書」という文章を駒沢大学内部監査室室長宛に提出しました。
大八木監督としては、陸上部と大学の知名度に多大な貢献をしたのにお金のことで辞職勧告までされるとは納得いかなかったんでしょうね。
指導力の問題ではなく、まして中畑清氏やIT社長など陸上と関係ない人に辞職すべきと言われるというのはいかがなものか。
しかし仮に大八木監督はそこで駒沢大学を辞職したとしても、他の大学や実業団から高待遇で迎えられるのではないかと思いますので、収入や待遇の問題ではないでしょうね。
大八木監督が駒沢大学を愛してここまで自分で整えてきたのだからという気持ちがあるのかもしれませんね。
大八木監督の個人口座にお金を振り込んだスポンサー企業とは?
しかし実際大八木監督のお金の問題はどうなのでしょうか。
大八木監督はスポンサー企業と年間1000万円の契約。
しかしスポンサー企業に税務署の査察が入って大八木監督の講座が調べられて、数千万円の追徴金がかせられたということです。
このスポンサーはどこなのでしょうか?
大八木監督のスポンサーはナイキだそうです。
「大八木監督の管理する口座にはナイキから年間1千万円の報酬が入っていましたが、それは大学学生部が管理することに変更して、学生部の事務部長の許可がないと引き出せないようにしました。大八木監督にとっては使い勝手が悪くなったはずです。それだけかと思っていたら、大学で調査したところ、それ以外にも、複数社との別の契約がポロポロと出てきたんです。最初、大八木監督は金額も言わない。『契約書もありません、口頭の約束です』と言っていた」
https://dot.asahi.com/wa/2019092000102.html?page=1
しかしナイキ以外にもスポンサー企業がたくさんあって、大八木監督は延べで億を超える金額をもらっているとのことです。
ナイキ以外には富士通ともアドバイザリー契約を結んでいるそうです。
そんなにたくさんもらっているから追徴課税もされてしまうんでしょうね。
大八木監督の反論
大八木監督は週刊朝日の取材に対してスポンサー企業のお金の問題は自分が勝手にやっているわけではなく大学に報告しているし、問題視されたことについては嫉妬する人物の偽装だと反論しています。
「やつら(大学幹部)のほうが偽装しているんですよ。領収書偽装の証拠は全部、オレは持っている。私への嫉妬でやったようなものです。オレはずーっと黙っていたんだ。オレのほうが有名だから、ひとことも言わず、辛抱して辛抱して、ずーっと辛抱していました。一生懸命やればちゃんと、こうやって成果が出ますよ」
https://dot.asahi.com/wa/2019092000102.html?page=4
大八木監督の名声に嫉妬して陥れようとしている人が駒沢大学内にいるのでしょうか?
大八木監督は誰だわかっている感じですね。
大学や陸上界もなかなか汚いドロドロした世界なんですね。
駅伝もお金がばらまかれて強くなる?
大学駅伝はアマチュアスポーツですから本来はお金をもらってはいけないのでしょうが、やはり昨今何をするにもお金は必要ですよね。
以下の週刊朝日の記事の言葉が印象的でした。
水清ければ魚すまず』ですよ。きれいな水では小魚しか育ちませんよ。栄養分たっぷりのにごり水だから、でっかい魚が育つ。スポンサー企業がアドハイザリー料をばらまいているから、強い選手が育つんです
https://dot.asahi.com/wa/2019092000102.html?page=4
水清ければ魚住まず。
つまり大八木監督は指導力もさることながら、あちらこちらの企業からお金を引っ張ってくる能力にも長けているので強くなるんでしょうね。
あまりやりすぎるとどうなのかと思いますが、強くなるためには日本のアマチュアスポーツももう少しお金の面のことを考えたらいいのかもしれませんね。
結局大八木監督結果はお咎めなし
結果的に大八木監督はお咎めなしになったようで、解任も辞職もなくそのまま監督を続けています。
結果的には2021年には逆転優勝することができました。
学長も特にお咎めもなく、トラブルはそのままになった形です。
しかし箱根駅伝の裏にはいろいろお金も問題があることがわかりました。
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