今回は沈没した知床観光船カズワンの引き上げについて取り上げます。
2022年5月24日、カズワンの引き上げ作業で失敗、カズワンは引き上げ前よりさらに深いところに沈んでしまったというニュースが報道されました。
日本人一同「えー!何やってん!」とツッコミを入れてしまったと思います。
まあ現場の作業は困難を極める中、必死でやっているので批判はできないですし、犠牲者の多い事故なので笑い事ではないですが・・・
カズワン引き上げ失敗の原因や今後作業はやり直すかどうかなどについて調べてみました。
カズワンの引き上げ失敗!ニュースを時系列でチェック!
カズワンの引き上げは、海上保安庁と契約した「日本サルヴェージ」という会社で「海進」という作業台船があたっているということです。
時系列でニュースを整理してみると
- 5月23日 水深115メートルの沈没地点からワイヤで吊り上げて、深さ20メートルの海中にカズワンをつったまま水深の浅い斜里町沖7キロの海域に向かう。
- 5月24日 午前8時から10時の間
- カズワンがウトロ漁港の約11キロの地点で落下
- 午前10時20分 カズワンを落としたと海上保安庁に連絡が入る
- 5月24日 午前11時42分ごろ
- 無人潜水機がカズワンを水深182メートルで発見
- 船底が下で原型をとどめている
ということで落ちてしまったのは仕方がないですね。
しかしせっかく引き上げたのに、前より深いところい沈んでしまったというのは残念です。
不謹慎を承知で言うと、クレーンゲームをやってて引っかかっていたのに、あとちょっとでおっことしてしまい、前より取りにくくなってしまった感じでしょうか~
無念ですね~
しかし何で引き上げが失敗してしまったのでしょう?
一応引き上げ費用は国費ということなので、国民は気になりますよね。
今回落としたことによって結局事故の証拠や中に亡くなった人や遺品があったとしても失われた可能性もあると思います。
日本サルベージも頑張っているんでしょうが失敗はミスなのか、それとも想定内でもやらざるを得なかったのでしょうか?
- なぜ引き上げが失敗してしまったのか?
- 失敗の原因はなぜなのか?
- やり直しはできるのか?
- やり直しはもっと難しくなるのではないか?
などなどの疑問について調べてみました。
カズワンの引き上げ失敗はなぜ?落下の理由ややり直しについて調査!
【追記】2022年5月24日
カズワンの引き上げ失敗の原因は、吊り下げていたナイロン製ベルト5本のうち船体の後方にかかっていた2本が切れていたことが落下につながったということです。
どうやら潮流で2本のベルトに付加がかかっていたことで切断されたということです。
ベルトの強度不足の上に切れた場合の対策を考えていなかったということですね。
カズワンの引き上げ失敗の理由は何なのでしょうか?
引き上げ失敗の理由については特に公式には詳しい説明はありませんでしたが、作業自体が困難だということです。
- 120メートルの水深で作業をするのでそもそも難しかった
- 固定が甘かった
- 海中を引いて行くという方法が間違っていたその場で引き上げることはできなかったのか?
- 荒い水流の影響で仕方がない
などが理由として考えられています。
テレビ番組「ミヤネ屋」では宮根誠司さんが
宮根誠司キャスターは「落下してしまったということなんですが、今、この気象条件、潮の流れ、海流の流れから見て、大きなトラブルになることは…」と危惧。「当初は120メートルの深さの飽和潜水で大変、難しい作業だった。真っ暗な中で布をかけるわけですから、それが十分にかかっていたのか、どうなのか。バランスがちゃんと取れていたのか、どうなのか。つまり、落下ではなくて、バランスを崩してズルズルと落ちちゃった(可能性も)…」と続けていた。
ヤフーニュース
その上で「浅いところをサルベージ船が走るという選択肢もあったと思うんですが、逆に言うと座礁の危険とか、KAZU1(の船体)を傷つけるということがあるんで、深いところを曳航(えいこう)していったのかなと思うんですが」と話していた。
ヤフーニュース
とお話されていました。
この宮根さんのコメントについて素人が生半可なことを言うなと言う声もありました。
とは言うもののの、引き上げは国費で賄うらしく、プロが10億円の作業を失敗したとなると「なんで!」となっちゃいますよね。
海上保安庁によると、落下した海域は当時、潮の流れが速かったといい、海中の船体や固定していたワイヤなどが影響を受けたとみられる。
共同通信
海上保安庁による原因の発表は潮の流れが早かったということですが、
- 引き上げのベルトの固定が甘かった
- 海中を引いてくる作戦が失敗だった
のではないかと思います。
素人考えですが
- もっとちゃんとワイヤーを固定すればよかったのに!
- 曳舟ではなくてサルベージ船の上に引き上げることはできなかったのか?
- 網や浮きなどで落ちないように工夫しないのか?
と思ってしまいました。
カズワン自体が証拠なので、引き上げ中に破損させたらいけないという気持ちが裏目にでたのかもしれませんね。
割れ目とかがあってガッチガチに固定できなかった可能性もあります。
さてさらに深いところに落ちたカズワンは再びつりあげてやり直しするということですが大丈夫なのでしょうか?
カズワンはさらに深海に!やり直しはさらに難しい作業になる?
引き上げ作業をしている日本サルベージは再びカズワンをつりあげる準備を始めたということです。
日本サルベージも契約しているので、プロとして引き上げるまで頑張るでしょう。
引き上げ費用に追加費用が掛かるのではと心配する声もありました。
これは成功報酬にしてくれるのでしょうかね。
さて引き上げ作業のやり直しはやるそうで、潜水士が「飽和潜水」を行うために特殊な水圧の部屋に入ったそうです。
そんなに難しくて危険な作業で費用もかかるのなら、もう引き上げしなくてもいいのではないかという声もありました。
また引き上げ作業の人についての心配をしている方もいました。
もう、引き上げないでいいんじゃないかと思う。
また命懸けの潜水をするのでしょうか?
作業員の負担はどうなの?
こんな状態では、引揚げられて、沈没の正確な原因は特定できないのでは?
行方不明者もおそらく船内にはもう居ないだろうし、税金の無駄遣いだね。
海保がサルベージ会社にうまくのせられたって事かな?
この落下で、さらに船体が傷ついていたら
何が原因で沈没したか分からなくなるのでは?
やはり落下は引き上げ会社のミスではないかと叩く人も多く、やり直しももういいんじゃないかという意見もありました。
いずれにしてもカズワンの引き上げ失敗は、遺留品の流出、事故究明の困難を引き起こした可能性があり、事故に続いてまた不運なことが起きたと思います。
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